公益社団法人日本口腔インプラント学会 第36回中部支部学術大会大会長挨拶
公益社団法人日本口腔インプラント学会第36回中部支部学術大会 大会長 伊藤幸司

 この度、公益社団法人日本口腔インプラント学会第36回中部支部学術大会を平成27年11月14日(土)、15日(日)の2日間、ウインクあいち(名古屋駅前)で開催させていただくことになりました。今年は、三重県が担当県ではありますが、ご参加いただく方々の利便性を考慮し、名古屋で開催致します。

 昨年ご逝去されました、ペル・イングヴァール・ブローネマルク先生が1965年にOsseointegrated Implantを開発してから、50年が経過しました。
近年、インプラント治療は欠損補綴の1つの選択肢として普及すると共に偶発症やトラブルも年々増加しており、高齢者におけるインプラント治療に関する問題点等を含め、マイナス面が多々表面化しています。

 一方でインプラント治療は、その高い成功率から、20年を越える症例も多数報告されています。超高齢化社会となっている日本において、健康寿命をのばし、QOLの向上のために、欠損補綴に求められる条件は、長期に安定していることが不可欠です。

 インプラントが長期間、快適に機能するためには、顎関節機能に不調がなく、顎位が安定していることが重要と思われます。特に咬合支持を失った症例にインプラント治療を行う際は、顎位を十分考慮し補綴処置をする必要があると考えられます。そのためには、機能を掌る顎関節のことにも目を向けようと思い、今回の大会テーマは、「多角視したインプラント治療 –顎位を再考する– 」といたしました。特別講演におきましては、「顎位を学ぼう」と題し、東京都ご開業で顎位および顎関節について造詣の深い池田和己先生にご講演いただく予定です。
実際に、どのように顎位を安定させるかというのは非常に難しいテーマでもあります。今回の池田先生のご講演が日常臨床の一助になればと思っております。

 三重県は、歯科大学、研修施設等がなく、今回も有志の会員の先生方の協力で運営致します。現在、実行委員長の村田幸一朗先生、副実行委員長の平田貴士先生を中心に、準備を進めております。充実した学会にして参りたいと思っておりますので、1人でも多くの方々にご参加頂ければ幸いです。

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