公益社団法人日本口腔インプラント学会 第38回中部支部学術大会大会長挨拶
公益社団法人日本口腔インプラント学会第38回中部支部学術大会 大会長 永原國央

 公益社団法人口腔インプラント学会は,1972年に設立され今年で45年が経過しました.正会員数は15,000名を超える歯科医学系の学術団体として最も大きなものとなりました.さらに,この45年間の間に,口腔インプラント治療を取り巻く社会的状況も大きく変化し,学会としてはその変化に対応して国民の健康増進に貢献するという大きな使命を果たしていかなくてはなりません.

 その中において中部支部は,愛知県,静岡県,岐阜県,三重県の4県の先生方に対して口腔インプラント治療に関連する歯科医療における日進月歩の情報を共有し,この中部に生活されている国民の皆様に対し,学会会員の皆様がより良い歯科医療を提供して頂けるよう活動させて頂いております.中部支部の正会員数も今年7月の時点で1,554名と,微増しており,その活動の重要性も増しております.

 例年開催しております支部学術大会を今年度は名古屋大学歯科口腔外科土屋周平先生を副大会長として教室員の先生方にお願いし,第38回大会を開催する運びとなりました.

 名古屋大学といえばノーベル賞受賞者を多く輩出している大学,研究施設であるということでも有名で,歴代の受賞者としては,野依良治,小林誠,益川敏英,下村脩,赤崎勇,天野浩という先生方のお名前が記されています.名古屋大学の環境として,「古いしがらみにとらわれず,教員同士,教員と学生の関係がとてもフラット.ベテラン教員のもとで,若い人たちが自由にのびのび研究に打ち込み,議論する文化が生まれ,それを今日まで脈々と受け継いでいる.」というものがあることが,多くの偉人を生み出した最も大きな要因といわれています.今回は,そのような環境のキャンパスにある野依記念学術交流館での開催,ということで,私たち会員にとって,大きな学び舎,学問の宝庫に誘われるべくして,この日が迎えられるということに,少し興奮しておられるのではないでしょうか.

 また,学術大会のテーマとしては「超高齢社会をみすえる」ということで,特別講演として名古屋大学の未来社会創造機構および大学院医学系研究科発育・加齢医学講座地域在宅医療学・老年科学の葛谷雅文教授による「超高齢社会における高齢者医療の現状と今後求められる視点」についてという御講演を頂くことになっております.

 さらに,今回の中部支部学術大会は副大会長の土屋先生を始めとして教室員の先生方のご努力により,開催期間を1日に凝縮し,参加登録費も下げて頂くことができました.このことが多くの会員の皆様の参加につながることをお祈りしております.

pagetop
Copyright © 2017 The Chubu Branch of Japanese Society of Oral Implantology. All Rights Reserved.