公益社団法人日本口腔インプラント学会 第38回中部支部学術大会市民公開講座
一般の方を対象とした無料の講座です.

超高齢となったときにそのインプラントは?
講師: 日比 英晴
(名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学講座顎顔面外科学)
 歯のないところは入れ歯やブリッジで補う治療がされますが,最近の方法としてインプラントがずいぶんと普及してきました.インプラントを入れるときには歯科医院で歯ブラシや定期健診が重要だと説明されますので,患者さんはそれに従っておられます.しかし世界で最も早く高齢化する日本では,それがままならない状況になりつつあります.高齢になれば,からだの抵抗力が落ちますので,いっそうお口の衛生が大事です.悪化すれば誤嚥性肺炎に直結します.歯ブラシできちんとお掃除ができているか,これはご自身でも結構難しいのですが,ほかの方がせざるを得ない状況になると,どうでしょうか.医療提供体制が入院から在宅へと向かっているなか,そういった心配がますます頻繁に寄せられるようになりました.
 インプラントも入ったお口の衛生管理を安心にするにはどうしたらよいでしょうか?それは管理しやすいお口にするのです.たとえばインプラントを利用した入れ歯にしたらどうでしょう.つまり固定式の歯の部分を交換して,取り外し式の入れ歯にしてしまうのです.インプラントが数本あれば,それに磁石などを設置して入れ歯を十分に安定させられます.入れ歯であればお掃除は流水下でできますし,泡の出る洗浄剤中に入れておくだけでもすみます.またお口の中のお掃除も格段にやりやすく,あるいはされやすくなります.歯ブラシすべきところ自体がかなり減りますよね.しかし,こういった入れ歯にする治療は往診では難しく,歯科医院に何回か通院する必要があります.そこで,これをお口の中の終活だと表現する方もいます.以上についてわかりやすくお話しいたします.本講演が皆様のお口の健康と安心を長続きするのに役立てば幸いです.
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